どうする、エコキュート!!

こんにちは!

新城、豊川で大工さんとつくる新築注文住宅、鈴木工務店の鈴木 太です。

7月2日のブログ「オール電化がなくなる⁈」にて夜間電力のお得感がなくなり、オール電化の割引が廃止されていく、というお話をしました。

そうしますと、あれ⁈と思うことがひとつ。それが、今日のテーマの「エコキュート」です。

エコキュートでお湯が沸く仕組み

エコキュートは、夜間の安い電力を使ってお湯を沸かす、ということが前提になっています。

そのため、オール電化は家計にやさしく、電力政策上も推進されてきました。このことは、先日のブログの通りです。

エコキュート自体もタイマー設定がされており、夜間にお湯を沸かすようにプログラミングされています。では、夜間電力がお得にならなくなると、エコキュートはどうするのでしょうか?

その問題を考える前に、エコキュートでお湯が沸く仕組みをおさらいしましょう。

エコキュートは、ヒートポンプユニットでお湯を沸かします。

上の図にあるように、外の空気から熱を取り込み、圧縮機でその温度を上げて水熱交換機にて水に熱を移します。仕組み自体は、中学や高校で習った「ボイル・シャルルの法則」ですけど、覚えていますか?空気は体積を変えずに圧縮すると温度が上昇する、という法則です。

空気の熱を圧縮して利用するので環境にもやさしく、安い夜間電力を使うので家計にもやさしい、というのがエコキュートの特長でした。

エコキュートは、夜間から昼間の時代へ

では、夜間電力のお得感がなくなってしまうこれからはどうするのが良いのでしょうか?

よく言われるのは、太陽光発電による売電価格も下がってしまたので、その電力を使って昼間にお湯を沸かすということです。太陽光発電の固定価格買取制度も終了し、そもそもの売電価格が下がっています。太陽光にて発電された電気は、電力会社に売るよりもご家庭で使う方が価値があります。

すでに、各メーカーからは、全てのお湯を夜間に沸かすのではなく昼間に太陽光発電の電力を使って沸かす仕組みのあるエコキュートが出ています。

ただ、この仕組みを使うには、太陽光発電が載っていることが前提となります。

太陽光発電の載っていないお家ではどうしたらお得にお湯が沸かせるのでしょうか?

その答えは、「太陽光発電がなくても昼間にエコキュートを沸かす」です。

先ほどの、エコキュートの仕組みをもう一度見てください。

エコキュートは、空気の熱を圧縮することで一定の温度まで上げて水をお湯にします。ということは、当然夜間の冷えた空気よりも昼間の暑い空気を活用する方が、少ない電力で効率良く必要な温度まで上げることができます。お湯は毎日作られます。この温度差による必要電力の違いが、大きく家計を助けてくれるでしょう。

動き出している給湯器メーカー

各給湯器メーカーでは、湧き上げの全てを昼間に行うタイプの給湯器が出てきています。

このことは、オール電化がなくなってしまっても少しでも国民の暮らしを家計を助ける、ということですが、もう1つ意味があります。現在の電力需要は、昼間は太陽光発電の利用もありピークが下がっていますが、夜間に各家庭での電力使用が増えていることでピークが上がっています。

給湯器にかかる電力を夜間から昼間に移行することで、1日の電力需要ピークを均一にしていく効果があります。

原油高騰により、今後も電気料金が上がっていくことは間違いないでしょう。

その中で、日々の暮らしを少しでもお得にするために、設備機器の選定も十分に検討しましょう。

この記事を書いた人

関谷ポイント・フォワード(株)