6.土地探しで注意すること
家づくりをするときに、土地から探す、という人も多いかと思います。
土地探しをする多くの人が思うこと、それは
『いい土地に建てたい、日当たりがいい土地を買いたい』
ということだと思います。
この「日当たりがいい土地」は、一般的には土地の南側に道路がある「南側道路の土地」をいいます。これは、南側に道路があることで、太陽光が一番入る南側が広いことから日がたくさん入るいい土地だと思われています。
ですが、そこに土地探しで注意すべき2つのポイントがあります。
まず、1つ目。
『土地の価格が割高な上に、みんながほしいので物件数も少なく、値段交渉の余地もない』
ということです。
土地探しをする多くの人が、せっかくなら日当たりがいい土地を買いたいと思っています。そのため、そのようないい土地はネットや広告に情報が載る前に売れてしまうことがほとんど。運良くめぐり会えたとしても、価格交渉の余地はほとんどなくその土地がどんな土地で、どんな家が建てられるかをじっくり検討する時間もなく決断を迫られてしまいます。
さらに、みんながほしがるいい土地ですから、価格設定も高くなっており土地に予定以上に予算を使ってしまう、なんてことも。
2つ目のポイントは、
『日当たりはいいけど、人の目が気になって暮らしにくいかもしれない』
ということです。
日当たりがいい南側道路の土地でお家を建てるとすると、ほとんどの住宅会社が南側にリビングを配置し大きな窓をつくるでしょう。それは、ご家族も望むことだと思います。
でも、ここで冷静に考えてみてください。
南側に道路があると、当然そこには車や人が通ることになります。もちろん、隣近所の人だけでなく知らない人も通るのでお家が丸見えでは困ってしまいます。
そうなると、せっかくの南側の大きな窓にはカーテンを付けて、いつも閉めっぱなしで生活するようになってしまいます。
また、南側道路のお家はお庭も南側。
車や人通りが多く、人の目にさらされるお庭では、みんなで楽しくバーベキュー、もなかなか難しいかもしれません。
これでは、何のために高いお金を出して、日当たりのいい南側道路の土地を買ったのか分かりません。
このように土地だけを見て、いい土地だ、と焦って購入してしまうと後悔することになってしまいます。
全ての土地がこのように落とし穴があるわけではありません。
ただ、「高い土地=いい土地」というわけではなく、土地の価格や面積など販売資料の情報だけで安易に判断すると後悔する可能性もある、ということを知っておいてください。
みなさん、家を建てるために土地を買います。
その土地がいい土地かどうかは、住宅会社の人にも一緒に見てもらいましょう。
土地を見てもらい、そこにどのように家を建てられ、どんな暮らしができるのか、そしてご家族が望むような暮らしができるのか、を検討してもらってください。
時間があれば、その土地で資金計画の確認、プランニングもしてもらうと、よりよい検討・判断ができるかと思います。
お家と同じく、土地も一生に一度あるかのないかの、大きな買い物。
「勢いが大事」と言われることもありますが、慎重に検討し、周りの人にも相談して、「いい土地」を購入しましょう。
『家づくりはじめの一歩』
1.まず、ここから始めよう
2.なぜ、家づくりは資金計画から始めるのか
3.資金計画で失敗しないための3つのポイント
4.資金計画はこう考えよう
5.資金計画に保険のお話
6.土地探しで注意すること