リフォーム・解体工事前にアスベスト調査をしましょう。

「アスベスト」ってご存知ですか?
日本語では、「石綿」と書いて「せきめん」や「いしわた」と呼ばれます。非常に微細な繊維上の鉱物を指し、昭和の頃にはよく建築物の断熱材や保温材、吸音材として使われていました。また、ボード建材に混ぜると粘りが出ますので、2000年頃まで石綿含有のボード建材が使われていました。

建築当時にアスベストを使用した建物が年数が経ち、解体や改修される建物が近年増えてきました。
アスベストは吸い込んでしまうと、健康被害を及ぼします。そこで、法規制がなされて、木造住宅においても一定規模以上の改修・解体工事は工事前にアスベスト含有建材が使用されていないか、その調査が義務付けられています。

アスベストの健康被害とは

アスベストは肉眼で見ることのできない、とても小さな鉱物です。
髪の毛の直径が40~100㎛(マイクロメートル:1/1000mm、ミクロンとも呼ばれます)に対して、アスベストは種類にもよりますが、0.02~0.35㎛。

工事中など何かの影響で空中に飛散し、吸い込んでしまうと肺の奥まで入り込んでしまいます。
そうしますと、「石綿肺」や「肺がん」などの病気にかかるリスクがあります。そして、アスベストの怖いのは、吸い込んでから発症までに20年~50年の潜伏期間があること(大量に吸い込んだ場合などは、数年で発症することもあります)。

このような健康被害があることから、2006年(平成18)9月にアスベストの使用は禁止されています。

いつから?対象は?

事前調査制度は、2022年4月からすでにスタートしています。
対象となる工事は、

・建築物の改修工事(請負代金が税込み100万円以上)
・建築物の解体工事(解体する建物の床面積の合計80㎡以上)

となっています。

誰が調査するの?→来年10月からは資格がいります。

事前調査は、アスベスト調査の専門家、または工事事業者が行います。
現在は、きちんと調査ができれば誰が行っても構いません。しかし、来年2023年10月から事前調査をする人は「建築物石綿含有建材調査者」の講習の修了が必要となります。

そこで、私も2日間の講習を受けてきました。

丸2日間、名古屋でしっかりと講習を受けてきました。
講習の最後には、修了試験があり、今はその結果を待っています。

鈴木工務店でも、ちょっとしたものから大規模まで、リフォーム工事をさせていただいています。
今後、対象に該当する建物については、事前に調査をさせていただいてリフォーム・解体工事を行っていきます。

この記事を書いた人

鈴木工務店鈴木太