支給材での造作家具工事

田口高校ってご存知ですか?
設楽町にある高校で、林業課がある高校です。林業の実習があり、実際に演習林の木を伐採し加工するそうです。

現場レポートをお送りしている「新城市大野 S様邸(平屋 25坪)」のS様は、この田口高校にお勤めです。
そこで、「生徒が実習で切り出した木材を使ってほしい」とのご要望がありました。
柱や梁などの構造材に使うには、木材のサイズや均一性から難しい。そこで、「板材を使って大工さんに家具を作ってもらうのは、どうですか?」とご提案をしたところ、ご了承いただけたので大工さんに作ってもらいました。

リビングの一角にあるパソコンデスク
下駄箱も作ってもらいました。

この他にも宙に浮いているフロートタイプのテレビ台もあります。

大工さんにつくってもらうために、まずはS様と打合せを行い、それぞれの家具の内容や大きさのご要望をお聞きしました。
その後、大工さんの方でつくるために必要な板材の大きさや枚数をお伝えし、林業課の先生に必要な材料を用意してもらいました。
その後、いただいた木材を加工して各家具をつくってあります。

いつもですと、当社が持っている集成板を加工して、造作家具や棚をつくっています。
もちろん機能や使い勝手は変わりませんが、生徒さんが演習でつくってくれた板材ですと、思い入れは全く違いますよね。

当社では、他にも以前から持っていた木材をキッチンカウンターにしたり、階段にしたりという施工事例があります。また、建て替え工事の時に元のお家の材料を解体前に取り外して、新しいお家に使わせていただくことも珍しくありません。
「倉庫にあるこの木が使えるかな」、「壊しちゃうお家のあの部分を活用してほしいな」などなど、遠慮なくご相談ください。大工さんの方で見させていただき、少しでも思い出を活かせる方法をご提案いたします。

この記事を書いた人

鈴木工務店鈴木太